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開口部両側に移動レールを、同レール上に縦走行用トラバースを、トラバース上に保護管支点ユニットを設置し、横走行はトラバース上とする。支点ユニット、トラバースの移動を油圧モーター駆動により開口の範囲を移動させる。
ノズル・ユニットとトラバース上の保護管支点ユニット間は保護管により連結するとともに、ノズル・ユニットより控索を設け、ウインチ操作により位置を保たせる。なお、保護管支点ユニットは保護管が自由に上下移動できるようにする。(略図参照)
?B除藻具
ノズル・ユニットの最初の下降位置の確保のためのスポット除藻具として、または岩礁の急斜面、山岳形状の部分等に対し補助的にスポット除藻するため鎖袋中に鉄球を入れた鎖袋式除藻具を装備する。
また、ライン状除藻のため、複数枚の鋼円盤の前後に鋼球を配置した連珠式除藻具を装備する。
除藻具の降下は、ノズル・ユニット操作用のワイヤーロープまたはデッキクレーンをもって行うこととする。(略図参照)

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?C海中透視箱
甲板上開口の後部に海中透視箱を設ける。箱は人力により上下可能とし、海中透視時に下降させ、海中の除藻の状況を透視する。
海中透視箱の位置については、除藻中は海底部が濁っているか、除藻後に移動するときには濁りが静まると考え、移動中または移動後に透視、確認することを想定して中央開口部後方に置くこととした。なお、これについては、なお検討の余地があるものと思われる。
?D船の位置保持
投錨による船上ウインチ操作による方法とする。
なお、スパットによる位置の保持も検討したが、海底の状態、作業人員及び数、作業性ひいては安全性当を考慮した結果、採用しないこととする。
?Eウインチ操作及び操船
船上のウインチは、操舵室後方の操作制御盤(操船ウインチ用、開口部移動用)により、また、操舵、推進機関の発停、クラッチの嵌脱、配電盤操作、計器類の監視・操作等は操舵室において船長1名で行い、甲板上の全作業を船長1名及び甲板作業員2名で可能とすることを目標とした。
?F動力装置等
動力装置等として、次の設備を装備する。

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